インフルエンサーは誰か?

新規顧客を増やす方法のひとつとして有効なのが、自社の商品・サービスが浸透していく上で影響力のある企業や人物をおさえることだ。この影響力のある企業や人物のことをインフルエンサーという。今回は、インフルエンサーをうまくとらえて、口コミを発生させた事例を紹介したい。
 
東京新宿に阿波踊りを踊れる居酒屋がある。この居酒屋は、開店当初は、サラリーマンのストレス解消を目的にして出店したが、思うように客足が伸びなかった。しかし、来店する顧客の中で外国人に人気があることに気付き、訪日外国人をターゲット切り替えたというのだ(テレビ東京 WBS 2015年7月24日放映分 参考)
 
しかし、ターゲットを切り替えたからといって、いきなり客数は増えない。お店の存在自体を訪日外国人に知ってもらう必要があるからだ。
 
そのために「訪日外国人に来店してもらうために影響力があるのは誰か?」という視点で考えた。
 
そこで、同店では、日本在住の外国人をインフルエンサーとして捉え、その外国人を無料で招待するサービスを実施した。海外の友人にSNS等で面白いコンセプトの店であることを紹介してくれる可能性があるからだ。
 
実際、このインフルエンサーへの無料サービス後に、訪日外国人の客数が3割ほどアップしたというのだ。
インフルエンサーをうまくとらえて、口コミを発生させた事例といえる。
 
化粧品メーカーやアパレルメーカーなどが新製品発表会などで人気ブロガーなどを巻き込んだイベントを行うのは、このインフルエンサーの効果を意識しているためだ。
 
あなたの会社のお客様に影響を与えるのは、どのような方か?という視点でインフルエンサーを見つけ出し、そのインフルエンサーにどのようにアプローチするか考えていただきたい。