自社のマーケティング戦略を見直す際に参考になる書籍が、ドラッカーの「創造する経営者」である。ドラッカーは、マネジメントの分野で有名だがマーケティングについても重要な考え方を提示した人物である。 この創造する経営者という書籍の中で、“マーケティングの８つの現実”について記載している。 その８つとは以下のとおりである。
1.顧客と市場を知るのは顧客のみ
2.顧客は満足を買う
3.競争相手は同業他社にとどまらない
4.質を決めるのは企業ではない
5.顧客は合理的である
6.顧客の企業に対する関心は些細なものである
7.決定件を持つ者、拒否権を持つ者
8.市場や用途から顧客を特定する
これら“マーケティング８つの現実”に目を向けることでマーケティング戦略を見直す際に重要な示唆を与えてくれる。 この書籍が世に出たのは、1964年と半世紀ほど前であるが、現在でも重要な視点である。物事の本質を考える視点に古いも新しいも無いのである。もしマーケティング戦略に行き詰ったと感じていたなら多くの示唆を与えてくれる本であろう。